コマツ教習所「伐木等の業務に係る特別教育(大径木)」を受講した

コマツ教習所「伐木等の業務に係る特別教育(大径木)」を受講した ドッグラン作り
コマツ教習所「伐木等の業務に係る特別教育(大径木)」を受講した
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「伐木等の業務に係る特別教育(大径木)」の1日目

まずはご挨拶と講習の予定について

基本的に1日目は終日座学です。

そのため、チェンソーを使うこともなく、ひたすらテキストや動画での学習。つまり眠くなります。

睡魔との戦いです。(言っておきますが、私は居眠りなんてしていませんよ〜)

ということを、講師の方もわかっていらっしゃるようで、今回は試験のない「特別教育」ではあるものの、遅刻・居眠り・携帯いじりの3つだけはダメだと最初に言われました

この3つがあった場合、特別教育を受講したことにはならず、認定証ももらえません!ということで何度も繰り返し注意されていました。

あとは、コロナによる座席の指定や空調設備、マスクについてお話しされた上で、あとは2日間のスケジュールを軽く説明されました。

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チェーンソーの仕組みについて

開拓する上で必要な機械であるチェーンソーですが、その中の仕組みを知っている人ってどれくらいいるのでしょうね?

座学のなかで、意外と時間をとって説明されたのは、チェーンソーの仕組みでした。

ユンボの時もエンジンの作りから油圧の仕組みについて、徹底的に教育されたのですが、今回もチェーンソーの仕組みについて、エンジンの中の作りから刃の動きまで、事細かく教育されました。

エンジンについては、ユンボでお勉強した記憶がうっすら残っていたのですんなり理解できたのですが、意外とわからなかったのが、チェーンソーの刃の部分の作り。刃の向きがどうだとかって言われても、そんなのしっかりじっくり見たこともないので、チンプンカンプン。こんなんで本当に大丈夫なんだろうかと我ながら思ってしまった。

あまり内容について詳しく書きすぎると受講内容を公表してしまうことになるので記載できませんが、チェーンソーって自分が思っていたよりも奥が深いんだなと思いました。

伐採の安全確保についての動画

ユンボの講習でもありましたが、伐採の講習でもやっぱり動画はありました。

動画ではプロの方々がバッサバッサと直径1メートル以上もあるような大木を切り倒しているのですが、2日目にこの動画がどれほどすごいものが思い知ることになりました。

動画の内容は、伐採の仕方や枝払い、かかり技の処理の仕方、山で作業をするときの注意点など、多角的な視点で構成されていました。

ちょうど私が受講した前の週にも、伐採中に伐採した木の下敷きになって亡くなった方がいらっしゃって、いかに伐採が危険な作業なのかということを理解したつもりでしたが、これもまた2日目に本当の怖さを知ることになるとはこの時は思ってもいませんでした。。。

伐採の方法と安全確保

実際に伐採するときには、受け口を作り反対側に追い口を作り、最後は楔を打ってる倒します。

このくらいはなんとなくご存知の方もいらっしゃると思いますが、実際にはどれくらいの受け口を作れば良いのか?追い口の高さは受け口に対してどれくらいか?つるはどれくらい残しておけば良いのか?といったことを即答できる人は少ないと思います。

そういった基本的なことから、伐採方向の決め方、伐採するときの安全確保、かかり木になってしまった場合の対処、数人で伐採するときのルールの決め方、伐採した後の枝払い、搬出しやすくする方法、その他、伐採に関することは全部学びます。

法改正による補講についての説明

実は2020年の8月から法改正により現在の「伐木等の業務に係る特別教育(大径木・小径木)」では林業に携わる方は作業ができなくなります。

より安全に作業をするため、いくつか変更点があるため、その変更点を学ぶための補講を受講しなければ仕事としては伐採やチェーンソーでの作業はできなくなります。

座学の講習中、8月からの変更点についてもちょいちょい触れながら説明をされていました。

私の場合は林業を主たる業務にしているわけではなく、個人的に勉強したかったからなのですが、職業としている人は、8月までに補講を受講するか、8月以降は補講を受けるまでは作業に携われないということをお忘れなく!

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「伐木等の業務に係る特別教育(大径木)」の2日目

待ちに待ったチェーンソーの実技!と思いきや・・・

と思いきや、2日目の最初の1時間ちょっとは、実際のチェーンソーを見ながらの点検・整備でした。

点検整備については、テキストを使いながら、実際のチェーンソーを見ながら、実技の講師と座学の講師が二人組で担当されていました。

で、やっとこさ実技!

まずはチェーンソーの点検・整備

座学が終わったら、必要な人は着替えて決められた外の屋根のある巨大倉庫に集合します。

二人一組になって作業をするのですが、まずはヘルメットを各自着用します。ヘルメットは薄い紙でできた防止をしてからかぶるので、前の人が使ったヘルメットだからちょっと・・・というのはそこまで気になりません。(気になる人はマイヘルメット持参もOK)

台を挟んで二人で向き合ってスタンバイ完了!目の前にはちょっと古めのチェーンソーが一組に1台用意されています。

私のところには枝払い用の小さめのチェーンソーが用意されていました。

技術担当の講師は、先ほどの教室での技術担当講師とはまた別の方でした。(補佐として教室での講師もついていました)

各部の説明をしてもらい、実際に自分たちでいじってみる。教室で習ったことを復習するような形で、それぞれの部品をばらしていくのですが、講師が手本として見せてくれるチェーンソーと自分たちの目の前にあるチェーンソーは同じ機種ではないため、色々場所がわからない!!!

「すみませーん、それどこにありますか???」

と聞いてみたら、

「あ、それね、壊れているから部品代んだよ。隣の人たちの見せてもらって〜」

とかるーく言われちゃいました。。。

まあね、色々な受講生がたくさんやってきて、わからないながらいじり倒すんですからね、壊れるのも当たり前。そんな初心者受講生のために立派なチェーンソーはいらないよねって話。

とそんなこんなで「これないね?あ、これはあったね?」的な話をしながら各部をばらしては作り直してという作業を一通りやった後、いったんお昼休みに入って午後からは本格的なチェーンソーを使った伐採実技!

チェーンソーでの伐採実技

お昼からはフル装備でチェーンソーと向き合います。。。

チェーンソーの作業では脚に怪我をすることが非常に多いです。そのため防護服を着ることが義務ずけられています。

この防護服にヘルメットに耳あてという格好は、6月にしては暑い日だったので結構しんどかった。。。

それらを着用したら、まずは玉切り!

生まれて初めてチェーンソーを持ったのですが、これが結構重いんだわ。ジェイソンがこんなチェーンソー振り回して人殺しができるっていうのは、やっぱりガタイの良い欧米人だったからだろうなと納得しました。

玉切りの後は、水平に持ち替えての練習。その後は受け口を作る練習と次から次に木を切っていきます。

ここで初めて1日目の動画のすごさを思い知りましたね。直径1メートル以上の大木の受け口なんて、そう簡単に作れません!(初心者には)

とにかく練習、練習、また練習!

後は、チェーンソーの勉強をせずにいきなり作業をやろうとした素人に多いのがキックバックというチェーンソーの刃の一部を当ててしまたために起こる跳ね返り。

実際のチェーンソーの刃の力は半端ないです!芯切りという作業でキックバックが起こらないように注意しながら作業をするのですが、その時でもかなりの抵抗があるのを感じます。

動画ではあんなにサクサク作業していましたが、実際には7kgくらいの機会を足場の悪い狭いところで自由自在に動かさないといけないんですから、本当に高い技術が必要なんだなと林業関係者を尊敬しました!

懸木の処理

座学の講師がおっしゃっていまいしたが、コマツでは4時間ほどで大木がコンクリートから生えてくるそうです。

なので、実際にクレーンで吊った状態での伐採の練習もさせてもらえます。

全員ができるわけではないのですが、結構危険な作業なので「個人で受講している人」が選ばれていました!だってね、もし怪我でもしたら会社員の場合会社から訴えられますからね!という話はどこまで本当かわかりませんが、4名ほどが選ばれて、立木(のようにコンクリから生えている枯れ木)の伐採を実際にやってみます。

生木なら割と簡単に折れるのですが、枯れ木のため、深めに受け口を作って、追い口も深めにして、さらに楔もガンガン追加しているにも関わらず、なかなか倒れませんでした。

そして、実際に倒れた瞬間は、そんなに大きな木ではないにも関わらず、結構な音と衝撃がありました。

もしこんなのが自分の上に倒れてきたら、人間ひとたまりもありません。伐採方向を決めることの重要性、安全確保や周囲の作業者への連絡がいかに大事か、非常によくわかりました。

最後は切った木が懸木になった場合にどうやってはずせば良いかを実地で訓練。この懸木も怪我をすることが多く、怪我だけではなく死亡事故も多く発生しているため、作業には万全の注意を払います。

もしこれを自分でやらないといけないと思ったら、結構不安です。そのためにもしっかり覚えておこうと思います。

コマツ教習所「伐木等の業務に係る特別教育(大径木)」を受講まとめ

個人的にはユンボもそうですが、非常にためになりました。

チェーンソーがこれだけ威力があるのかということを体で覚えましたし、知らなかったらきっと危険だっただろうなと思うことが多々ありました。

個人で使う分には特に資格は不要なのですが、この伐木等の秒無に係る特別教育は受けて損はありません。もしチェーンソーを使う予定のある人は、ぜひ受講してください!ほんっとにオススメです!

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