竹の処理は基本冬場が勝負
色々と竹林の整備や竹藪の駆逐について調べまくった結果、竹藪を綺麗にするには冬場にやるのが一番良いということがわかりました。
竹はご存知の通り春になると一気に筍が出てきて1日で数十センチも成長します。春の成長のすごさと行ったら恐ろしいものがあります。
そんな竹でも冬場は地面の下で春に向けての準備をしている段階でそこまで勢いがないため、その勢いの抑えられている冬場にやっつけてしまうのが一番ということです。
で、前の記事でも書いた通り、竹藪を整備するにはいくつか方法があるのですが、1000坪もあるうちの竹藪はお金をかけずになんとか処理をしてしまいたいということで、この冬場にメーター切りでやっつけようということになりました。
真冬のメーター切りは地獄
メーター切りを始めたのは1月の頭。めちゃくちゃ寒い季節です。
そもそも竹のメーター切りは、生えている竹を地面から1mのところで切りってしまうことで、春に竹が栄養分を根っこから竹に送り込む際、本当は切られてしまって竹はないのに、切り口からどんどん栄養が流れ出てしまうために竹に栄養がいっていないと思い込み、どんどん根っこから栄養を送り込むことで、根っこ自体もだんだん弱ってしまい、夏には竹が根っこからダメになって枯れていく。。。という方法です。
そのため、この寒い時期に竹藪をとことん1mの高さで切ってしまう必要があります。
1000坪の竹藪、切りきれるのか?!
と悩んでいても仕方がないので、とにかく切りまくります。
普通のチェーンソーでもきれなくはないのですが、竹の場合、竹の切り屑が詰まってしまうため、竹用のチェーンソーを使う方が良いです。私たちの場合、竹用のチェーンソーはないため、竹用の手ノコでひたすら切ります。
もうね、読んでいておかしいと思うでしょう?1000坪の竹藪って竹の本数数千本ですよ!数千本!いや、万本いくのかも。。。今年の冬で全部は行けないだろうなと思いつつ、誰もそのことには触れずにおります。
竹を切る人、枝を払う人、運び出す人、と自然と役割分担ができてきて、手前から切りまくります。雨の日も風の日も、雪の日も、ぬかるむ日も、とにかくひたすら切りまくります。
切った竹はどんどん積み上がっていくので、ある程度でスリングでまとめたらユンボで安全な広い場所に移動させます。払った枝は避けないと次の竹を運び出す時に邪魔になるため、一箇所に集めておきます。
実は、こんなに頑張ったのに、残念なことになるとはこの時は知る由もありませんでした・・・
この竹どうする問題
2月に入ってからも、ひたすら竹のメーター切りを進めていました。
積み上がった枝や竹がこれまでの努力の成果を物語っています。とはいえ、だんだんうず高く積み上がっていく枝や竹が邪魔になってきて、作業自体もしにくくなってきてしまいました。
ツイッターで「この竹どうしよう」と呟いたところ、思いの外たくさんのコメントをいただきました。皆様からの提案はこんな感じ。
- 竹灯籠を作って販売する
- ウッドチップにする
- 燃やして竹炭にする
- 竹で柵を作る
竹灯籠は、私が不器用なのとそんなにたくさん作っていられないということもあり、自分では無理。でも竹灯籠を作るのに竹が欲しいという方はいらっしゃるので、そういう方には取りに来て頂ければいくらでも持って行ってもらおうというところです。
他の案は、開拓仲間の間でも話に上がったのですが、竹は通常の木材のウッドチッパーでは目ずまりをおこしてしうまうため、竹用のウッドチッパーが必要で、そうなると140万くらいかかってしまいます。リースも探しまくったのですが、6社ほど電話で問い合わせたところ、関東にはなくて関西から輸送してこないといけないということで、リース代と合わせると、長期リースするなら買う方がマシかも。。。という金額。
燃やして竹炭にする案もありますが、燃やすのは野焼きにあたるためこの土地ではできないこと。許可を取ろうにも林業を営んでいるわけではないため、なかなか許可が下りない状況です。ちまちま燃やしていたって何年かかるかわからないくらいの量なので断念。
竹で柵を作るというのは結構現実的だなと思っているのですが、5年から15年くらいで作り変える時に、今度はそれだけの材料があるのか?そもそも竹を編み込んだり、並べて綺麗な柵にする技術があるのか???というところで二の足を踏んでいる状態です。
そんなこんなで悩んでいる時、ツイッターで前々から交流のある林業をやっていらっしゃる方からDMを頂き、現地に遊びに来てみてくださるとのこと!神ですか!!!
もう、嬉しくてお越し頂ける日を心待ちにしておりました。
専門家の意見を聞いて愕然とする
2月某日曜日、その日は関東でも大雪の予報だったため、前日まで本当にお越し頂けるのか?そもそもこんなお天気で来て頂いて大丈夫なのか?ということで何度も連絡を取っておりました。
ご本人はけろっとした感じで「行きますよー」とのことだったので、さすが!と思いつつ当日お待ちしていました。
雪のせいで、開拓地前の農道がドロドロでぬかるんでしまうため、車はご近所さんの御宅の空き地に停めさせていただきます。その連絡をするため、近くに来たらお電話ください!と送っていたのですが、なんと私が自分の携帯の番号を間違えるという大失態!!!(まあ、私にはよくあるおっちょこちょい)
一応、目印のためにアビーを連れて農道のそばでお待ちしていたら、それらしい車が入っていて手を振ってくださっているので『あ、来てくださった!』と私も手を振って誘導します。
降りてこられてご挨拶をしたら、「電話番号間違えているよ〜!怖そうなおじさんが出たよ笑」と言われて初めて自分の電話番号の間違いに気がつきました。やっちゃった。
とまあ、そんな感じでご挨拶を済ませて、早速現場へご案内!ぬかるんだ農道をチェンソーや道具を抱えて移動するのは結構大変。ほんとお越し頂きありがとうございます!!
で、足元の悪い中延々と歩いて頂き竹林に到着!
早速現状を見て頂き、今後どうしたいのかとそれに向けて今までやってきたことをお話ししました。すると、衝撃的なお話がありました。それは以下の2点でした。
- メーター切りをしているけれど、この方法だと3年くらいかかりそうだということ
- メーター切り自体が最近の手法で確実にやり切ったという事例があまりないということ
これを聞いて、一緒にやってきた仲間の一人はがっくり肩を落としていました。私もショック。。。
ショックばかり受けていても仕方がないので、どうしたらこの1000坪もの竹藪をやっつけられるかを相談しました。
うちの地形や生えている竹の種類、どれくらいのスパンで竹藪を改善したいのか、将来的に竹藪をどうしたいのか、といったことを色々と相談した結果、今きっているところについては、根本から切ってしまって、後の竹藪はやはり薬を使って枯らしたほうが良いという結論に至りました。
切った竹をどうする問題の解決法
とにかく切りまくった竹、どうしたら良いのかも相談しました。
処分の方法としては、竹炭にしたり燃やしてしまうという方法もあるのですが、消防への届出が必要で、うちの場所では許可が降りない可能性が高いこともあり、この案は却下。あとは竹用の粉砕機を借りてウッドチップにしてしまう、もしくは、ある程度切り揃えて埋めてしまう、という案です。
現実的な案としては、やはり腐って土に還るまでは時間がかかるとしても切り揃えて埋めるのが良いかなと思います。
念のために富里市役所に電話をして野焼きできないかという相談をしたところ、やはりダメだったのですがそこで良い情報を入手しました!
なんと4月から竹林整備の助成金を検討しているというのです!担当者の方からも、まだ確定情報ではないため助成金が出るかどうかは不明ですが、4月にもう一度連絡をしてみて下さい、とのことだったので、竹の処分は埋めることを前提にしつつ、助成金が出るなら粉砕機のレンタルか購入も視野に入れようと思っています。