山林の測量相場とは
山林の開拓での注意点としては、境界が確定していない場合があったり、教会はあるはずなのにわからなくなってしまっている、ということがあります。
うちの場合は校舎で、境界は確定しているのですが、長年放置されていたために境界の杭が埋もれてしまいわからなくたってしまっているということです。
ありがたいことに、隣地の方とは仲良くしていただいており、その方も探してくださっています。それでも竹林の中で放置された杭を見つけうのは難しく、今回は測量会社に依頼しました。
山林の測量費用の相場
今回は複数社にお問い合わせをした上で、ここは良いかな?と思われる会社に絞って見積もりを依頼しました。
山林の測量は、一般的な宅地の測量とはかなり相場が違っています。宅地の測量よりもかなり高額になる場合があるということだけは肝に銘じておいた方が良いでしょう。
費用が高くなってしまう理由は以下の通りです。
- 範囲が広範囲になる
- 高低差があったり岩や雑木などの障害物が多い
- 測量現場までの道のりが厳しい
- 隣地の所有者が遠方に住んでいる
- 過去の測量結果がない。測量図が古すぎる。
うちの場合は、隣地の所有者様はご近所さんで、いつも仲良くしてくださっている方なので、立ち会い等については費用は発生しません。
範囲については広範囲になるのですが、今回はピンポイントで見つけたい杭が決まっているのでそこまで問題にはなりません。
測量現場までの距離は、道から入ってすぐなので厳しくもなく、現地まで車で乗り入れることも可能です。
過去の測量結果も全て残っており、直近では10年前に前の所有者様である売主さんが調べていました。
問題は・・・障害物です。
鬱蒼と繁った竹が竹林というよりは竹のジャングルレベルに折り重なり、倒れた竹が入り組んでしまい竹林の中に入ることもままならない状態です。
しかも、数十年の竹の枯葉が積もってしまい、地面ははるか数十センチも下の方にあります。
このような条件で2箇所の境界確定の見積もり依頼をしたところ、安いところは40万円ほどで高いところは80万円ほどでした。
そこで、費用面だけではなく、どういったことを対応してくれるのかも確認しての依頼になります。
測量会社が対応してくれること
会社によって違うのかもしれませんが、今回はできるだけ費用を抑えて行いたいという思いがあるのと、私自身がなんでも自分でやるタイプの人間なので、陶器についても自分でやるし、隣地との交渉も自分でやりますという前提でおりました。
そこで、各社に問い合わせたところ、基本的には以下のような対応をしてくれるというのが多かったです。
- 打合せ
- 仮測量
- 本測量
- 隣地との交渉立ち会い
- 法務局への申請
この中で、隣地との交渉・立ち合いは不要ということと、法務局への申請も不要ということで、地元の測量会社に依頼しました。
測量の実施
私が依頼した時期は、地元で自治体からの測量依頼が各社に入っていて、どこの測量会社も対応できないくらい忙しい、という時期でした。
そんな中でも、ある一社は私が立ち会わなくても良いのであれば、空いている時間に進めますといってくださりお願いできることになりました。
契約と最初の打ち合わせは、私が開拓地にいる日曜日にわざわざお越しくださいました。そこで、大体の経緯と見つかっている杭の場所をみてもらい、あとは、都合のつく時に調べてもらうことになりました。
数日後、開拓地に行く予定の日にちょうどその日に作業できるということで、測量会社の方も来てくださり、一緒に仮の杭を打ってくださいました。
その日はそこまでで作業は終了。また後日となりました。
改めて別の日曜日に本測量に来てくださって、2箇所のうち1箇所は掘り当ててくらさいました!まさに掘り当てるという言葉がピッタリで、土の中30センチくらいのところに埋まっていました。
もう1箇所の今回の竹林の中の境界は、だいぶ竹林の中に分け入って探してくださったのですが、どうにも見つからないということで「この場所から半径1.5mの範囲内にあります」というところで断念となりました。
隣地の方にも同じようにお話ししてくださっており、私が説明に訪れた時には「ああ、この前測量会社の人がわざわざ来てくれたよ」とのことで、すんなり話は終わりました。
自力で境界の杭を掘り当てる
さてさて、ここからが今回の作業の報告になります。
駐車場を作りにあたり、この隣地との境界の杭をなんとしてでも掘り当てる必要があります。
今のところ、お隣さんとは「大体この辺り」ということでお互いなあなあでやっていましたが、さすがに駐車場を作るとなると、きちんとお互いの土地の境界を守らないといけません。
そこで、「ここから半径1.5m以内」と言われた場所をとにかく手彫りで掘ってみました。
が。。。
無理です。。。
直径15センチくらいの竹が5本から7本くらいの束で密集して生えており、当然その根本は竹の根っこがびっしりと網目になって蔓延っているために、竹を手鋸でやっつけても根っこが掘り起こせませんでした。
ゼルクちゃん(うちのユンボのこと)で掘り起こすしかないのですが、ゼルクちゃんをこの目印の場所まで乗り入れるには、そこまでに生えている竹を全部伐採して抜根しないと入れません。
ああ、ショベルカーではなくてグラップル(3本の爪のようなもので掴むタイプ)だったら、竹林の伐採・抜根も楽なのにな〜と思いながら、とにかく手で1本1本竹を伐採して、伐採したところから地道にゼルクちゃんで抜根していきました。
この作業だけで何週間かかったことが・・・
先に伐採した竹の根っこの部分は手斧で割って叩いて腐りやすくしておきました。そうやってとにかく抜根していって、やっとゼルクちゃんが目印のところまで入れるようになって、やっと掘り起こし作業が開始されました!
どこに杭があるのか、どれくらいの深さのところにあるのか、全くわからないため、杭を傷つけないように慎重に表面だけをさらいつつ、竹の根っこは抜根するというかなり難易度の高い作業です。
作業を開始して20分くらいした時、薄汚れた発泡スチロールか何かのようなものが見えました!すぐに作業をストップしてみてみると、なんと探していた杭が!!!
見つかりました!!!
測量会社の方がおっしゃっていた通り目印から1.5mほどのところで、深さ50センチくらいのところにありました!
お隣さんにも話に行ってみに来てもらい、お互い「合ったね〜!よかったね〜、よく見つかったね〜」と喜び合いました。
これからは、この杭をもとに隣地との境界を守って駐車場作りを始めます!