DIYで井戸を掘ってみた!

ドッグラン作り
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井戸掘りの場所決め

前回、井戸を掘るための準備は進めていたのですが、ここからは井戸を掘る作業。

DIYで井戸を掘るー井戸を掘る前の調査と準備
そもそも水が出そうか近隣を確認しておく 特に山林の場合、井戸を掘るのはかなりの重労働です。 水脈に当たらなければ、何十メートルも掘らないといけない場合もありますし、掘っても出てこないということもあります。 そのため、近隣で井戸を掘...

実は、この日の前に事前に井戸を掘り始めていました。4.5mほどユンボで掘って塩ビ管を埋めていたのですが、諸事情あり、やはり場所を変えようということになり、この日から彫り直しです。

ということで、まずは場所決め!

ドッグランのすぐ横の崖下敷地内に小川が流れているのですが、そこから懇々と湧き水が流れているとこを見つけました。そこで、その湧き水のすぐそばで、崖からある程度安全を確保できる場所に今回井戸を掘ります。

普通は色々掘る場所を検討しないといけないのですが、うちの場合はすでに湧いているところがわかっているだけに、あとは安全確保と大きな木などの邪魔になるものがないことだけ確認しました。

井戸掘り作業

ユンボで掘りすすめる

8月の死ぬほど暑い日、井戸を掘るために開拓仲間が各地から集まってきてくれました!

今日から3日間は井戸に集中!

場所を決めたので、井戸掘り開始です。

まずは、ユンボで掘れるところまで掘り進みます。崖の近くなので、ユンボで大きく掘りすぎるとがけ崩れを起こす可能性もあるので、様子を見ながら慎重に掘ります。

崖の反対側から斜めに傾斜をつけて掘ることで、4.5m程掘り進むことができました。たった4.5mでも赤土と黒土が層になっているのが分かります。なんとなく湿った感じはあるのですが、まだまだ水が出る気配はありません。

塩ビ管で鞘管を作る

ユンボで掘り進めている間に、塩ビ管で鞘管を作ります。

鞘管というのは、井戸ポンプでくみ上げるお水を貯めるための外枠みたいな部分です。

石積みの井戸の場合は岩の間やそこの部分から水が湧き出るのを貯めるのですが、石積みではないため鞘管を作ります。

どうやって作るかというと、塩ビ管の半分くらいにインパクトドライバーで小さな穴をたくさん開けて、泥が入らないように、細かい網をぐるぐる巻きに巻きつけて固定します。(ちょーざっくりな説明 ^-^;)

今回使った材料はこんな感じ。

  • 塩ビ管(125φ)
  • 不織布
  • インシロック
  • インパクトドライバー

塩ビ管は実はこのあと125φから100φに変更することになってしまったのですが、まあ、大きさはどれくらいの規模の井戸にするかによりますね。

インシロックも最初は金製のしっかりとしたものを用意していたのですが、最終的にはプラスチック製のものになりました。

インパクトドライバーは穴を空けるために使うだけです。穴なの大きさは2ミリから5ミリくらいで良いと思います。

本来は、鞘管は掘りながら埋めていき、穴が深くなったら継手でつないで次の塩ビ管を埋めるという作業を繰り返すのですが、今回うちの場合はユンボで4.5mまで掘り進んでいるため2mの塩ビ管だと長さが足りなくなるので先に繋いでおきました。

手掘り開始

ユンボで掘れるところまで掘ったら、作っておいた鞘管を穴に垂直に入れます。

これか結構大変だけど、一番重要なポイントでもあります。垂直に入れないと、このあとスイコを落とし込んで掘りすすめる時に、鞘管に当たってしまい掘れなくなってしまうからです。

そこで、鞘管を入れたあと周りに土を少しずつ入れて固めながら水平器を使って確認します。ユンボで一気に土を入れてしまうと、簡単には動かせなくなるので少しずつの地味な作業。。。

途中で水平が取れなくなったため、支柱を入れて土のバランスを取りつつ鞘管の水平を補正します。このような作業をやって、鞘管全体を埋め終わりました。

ここからが手掘りの本番開始!

まずはスイコを井戸の真上に来るように単管パイプで作った支柱を設置します。この時、滑車に実際にスイコをつないでスイコが鞘管の淵に当たらないように設置しないと、鞘管に当たって塩ビ管が割れてしまうという事態になりかねません。

 

スイコをロープに固定するところも、かなり厳重に縛り付けて、さらに針金でしっかり固定します。万が一、井戸の中でスイコが外れてしまったら、鞘管から取り出す方法がなくなるため、スイコも井戸もパーになってしまいます。

井戸は掘り直せば良いのですが、このスイコ自体が高額なので何があっても絶対に井戸の中に落とすわけにはいきません!

そのため、スイコを井戸に落とし込むたびに、このロープの部分が曲がっていたり緩んでいたりしないことは確認します。

滑車のロープを緩めながらスイコを井戸の中に落とします。

ズサっという音がして地面に着いたあと、ロープを二人掛かりで引っ張ってスイコを引き上げます。スイコを引き上げたら、中に溜まった土を水を逆さまにして出します。土を出した後は、スイコの弁が壊れないようにその都度綺麗にします。

 

土だけだとなかなか掘りずらいので、その場合は少しお水を井戸の中に入れて泥を柔らかくしてから掘り進めます。

うちの土地は元々が畑だったこともあり、土が柔らかいうえ小石などもほとんどないため非常に掘りやすい土壌でした。

おかげでガンガン掘りすすめることができ、あっという間に5mを突破!一回のスイコの落とし込みでも、掘り出す土の量が多くてかなり重いです。

土の状態が赤土や黒土から茶色い砂状に変わってきました。海岸の砂浜の砂を茶色くしたような感じです。これは砂礫層に突入か!?

スイコを引き上げるたびに海岸で波が引いた後のような柔らかい砂が上がってきて、砂を捨てるとまさにその場所は海岸のようになってきました。

井戸から水が湧き出てきた!

そんな作業を繰り返していたら5.2mに達したところでスイコを落とした時に、突然「ドボーン」という太鼓の音が響いたような感じの音がしました!

周りにいた全員が一斉に「キター♪───O(≧∇≦)O────♪」

スイコを急いで引き上げると、中に水がだぶーーんと溜まっていました!!!

中を覗くと、プツプツ小さな泡が立った水面が見えます!これで確実に水が湧いていることが確認できました!

ユンボで掘っていたことや土が柔らかかったこともあり、まさかの1日で井戸を掘り当てるという幸運!

手伝いに来てくださったCAMPBEANの皆さんの話では、1日かけても10cmくらいしか掘れなかったCAMPBEANの苦労があるので奇跡のようだとのことです。

ここからは水質を上げることと水量を確保するために、もう少し深く掘り進めることになります。

とはいえ、まさか掘り始めた当日に水が湧くとは思っていなかったので、本当に嬉しいです!

ここからは、井戸を使えるようにするためのポンプの設置などに続きます。。。

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